2002年5月NYNY

レポートby しおんさん

2002.5.10のレポです。

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この日は7時過ぎに、まっきーさん、benqiaoさんと会場のパブ・レストランに入りました。今回は入場無料。昇哥の皆に無料でLIVEを楽しんでもらいたい…という配慮から、良い席を取るため、テーブル予約をしたい人だけがお店の最低消費額350NT$必要…9時以降に入店のお客さんはミュージック・チャージなし…という条件でした。

らいしゃんさんは蛋蛋と一緒、KAWA達と先に入場、うお座さんも翌日御一緒する台湾伍佰迷の友人達と、あらかじめリザーブした席で会食中…私達が合流したKAWA達のテーブルでも、もう御飯タイムが始まっていました。yazzyさんはお友達との会食が終わってから合流する予定です。

こういう『完全に西洋スタイルのパブ』でも、出てくる料理は完璧に中華なのが台湾の面白い所(笑)。結構美味しい、普通の中華料理でした。

台湾のいつもの友人諸兄もぼつぼつ揃い始め、KAWAや美腿、チャーリーなど(青鳥は遅れてきました)いつもの面々もさる事ながら、美月さんや妹の美雲さん、いつも優しいお兄ちゃんのI do(本当は11日まで雪山に登山中のハズでしたが、このLIVEのニュースを聞いて予定繰り上げて帰ってきたそうです)など、別テーブルの友人達ともキャーキャー言いながら、8ヶ月ぶりに旧交を温め合い、新しい友人などとも出会い、LIVEが始まるまでの楽しい時間を過ごしました…。

で、いきなりLIVEレポが始まるかというと、これがまた違う(笑)。

まずは、むふふと笑いながら、こちらにかけよって来たうお座さんの話…「ねぇねぇ、私と席替わる???特等席だよ、真っ正面にボビーがいるよ。」え?振り返ってうお座さん達のリザーブ席を見てみると…確かに、縦長のテーブル3つ挟んでの縦の両端だけど、うお座さんが座っていた場所は、ボビーの向かい側だ…あぁ、昇哥が座って御飯食べてる〜〜。「あんなところに座ったら最後、何にも話せなくなるから止めとくわぁ〜〜」とりあえずのご挨拶はすませていた、台湾伍佰迷ともいろいろお話ししたかったのですが…座ったが最後、固まって中国語が話せなくなりそうなので、止めておきました。

その後…私がぼぉ〜〜っとしながら、らいしゃんさんなどと話していたら、らいしゃんさんがwえっ?w。という表情に。彼の見た方向を振り返ってみたら、そこには小伍と昇哥がいる〜〜!私達のテーブルに来て、KAWAや美腿、蛋蛋などと何事か話している最中でした。

どうやら、今日は皆への感謝の気持ちもこめたLIVEだから…お酒など飲料代は昇哥が奢るよ…という話をしていたようです。「日本からわざわざ伍佰見に来た奴も、今日は来てくれてるそうじゃないか。伍佰迷でも仕方ない、奢ってやろう。」と言ってたとか(^^;

…違うってば〜この場にいるこの私は、あなたの熱情的ファンなのよぉ〜〜なんでそう伝えてくれなかったのぉ〜〜と、後で話の内容を伝えてくれた蛋蛋に必死で訴える私(笑)。でも…翌日の私は伍佰迷だったから、間違いのない話ではあるんだけど(爆)。

それにしても、小伍が伝えてくれたのだとは思いますが、波比のところに私が書き込んでいた内容を知っていてくれたのね…と、ちょっと嬉しかったです。

他の顔見知りのファンのところもすべて回って、昇哥は皆にビールの差し入れをしていたようですが…このテーブルに関しては、ステージが始まって、飲料がキャッシュ&デリバリーになるまでの伝票に付いていた飲料代全て、本当に昇哥が奢ってくれたようです。

で、肝心のLIVEですが…最初は幸福の極み、最後は心の痛さで終わったLIVEでした。

第一部は本当に素晴らしかった。昇哥の歌を聴く事は、私にとってこんなにも幸せな事なんだ…と、心から思えました。いつものコンサート形式なら、後半を考えて最初はパワーをセーブするでしょうが、この日は最初からフルパワー、心のままに気ままに歌い上げる陳昇…。

「先日の録音室でのLIVEが、自分としてはいまいち納得出来なかったので、あらためてLIVEをやろうと思った。今日は自分たちが好き勝手にやっているフリーセッションを皆に見てもらうような形だ。だからお金を取らない。皆もリラックスしていてくれ。」

楊老師、チチ、家駒、電子ヴァイオリン(初めて見た人、名前を知らない)、ドラム(小伍は叩いてなかった…新恨情歌のドラマーかな?)をバックに、旧恨情歌のver.とそんなに大きくは変わらないモノの、いつもよりアコースティックで叙情的なアレンジでした。

久々に聴いた楊老師の弾く『關於男人』…「この歌は、今ギターを弾いている彼の作った歌。いつの世も変わらない男の事を歌った曲(關於男人)でもあり、女に関して(關於女人)の歌でもある…。

途中からは小傑も加わり、楊老師とのツインギター。さんざん「任賢齊のギタリストが来てくれて嬉しい…。」などの愛の混じったいじわるを言われてましたが…(笑)。

第一部の後半、私は頭の中が空っぽになって、他の事は何にも考えられなくなって、ただ、心にポォッと『幸福』の二文字しか浮かばなくなっていました。今まで何度も陳昇のLIVEを見ましたが、こんなに強い幸福感は初めて。この場にいて、この音楽が聴ける事の幸せをかみしめていました。第一部が終わった後、美月さん、benqiaoさんとお話ししましたが、二人とも同じ様に「幸せ」…とぼぉ〜〜っと、つぶやいていました(笑)。

そして、第二部の始まり…ここからは新恨情歌がバックに。

こういう形で聴くと、旧恨情歌と新恨情歌のサウンドに対するアプローチの違いがはっきり際だちます。新恨情歌の演奏は、アグレッシヴでクールです。旧恨情歌のボビーのヴォーカルの機微に沿うような繊細な演奏と、ボビーのヴォーカルに拮抗するようにパワーを上げていく新恨情歌の演奏…私にとっては、どちらもが素晴らしく、どちらも大好きな演奏のスタイルです。

でも、完全にフリースタイルのLIVEだから仕方ありませんが、第二部では、半ばからの多すぎた、長すぎたゲストコーナーなどで空気が間延びするのが、正直言って辛かった。楽しめない気分になってしまいました。

第二部が辛かったのには、他にもいろいろな理由があります。

開催決定から告知の時間がわずか3日しかなく、皆に感謝の意味で…と無料にした事でLIVEに関心のない客(ステージで大きい音を出せば出すほど、より大きな声でお喋りしようとする人達)が多数混じってしまった事…(これはそんなに陳昇は気にしていなかったかもしれません)。

最後の方は機材トラブルで、SUMMERあたりからハウリングがひどく、ヴォーカルマイク音の音量を上げられなくなってしまって…そんな時にリクエストカードらしき物を差し出すおじさん(陳昇迷だったのかもしれませんが…)もいて、昇哥自身、最後はほとんど歌う気を失ってしまった様子で…最後の『阿春〜』では、気力を振り絞って歌っている陳昇を、ファンの皆が歌声で支える様な状態でした。

二部の最後の方、歌う気をなくした陳昇の様子を「わがまま」と思う人もいるかもしれませんが、私にはそう思えない。ヴォーカリストがスピーカーから出すヴォーカルマイク音の音量を上げられなくなったら、(相当話し声のうるさい場だったので)歌う意味がない…と思っても仕方がないと思います。ミキサー卓の人間の対処もひどかったし。聴いてくれる人のために…と思うには、関係のないお客さんが多すぎた。

以上、二部については、あくまでも私の個人的な感情です。一部で強い幸福感を味わってしまった分だけ辛く感じただけかもしれません。

いろいろ書きましたが…私は8ヶ月ぶりに陳昇の生歌を聴いて、本当に幸せだった。やはり彼の声は特別です。まだ酔っぱらっていない最初のパートで、いつもならコンサート後半部分で歌うような歌を、思うがままに歌い上げて…第一部の出来は、いつも陳昇に対しては内気な美月さんが、思わず彼に握手を求め話しかける位、最高の声の伸びでした。

あの日の演奏の中で、『恨情歌』第一世代〜第二世代w〜第三世代とバックの演奏も次々と変わり…特にギタリストが変わる事が、演奏に大きな変化をもたらしている…それぞれの恨情歌のメンバーが、どんな演奏のテイストを持っていたか…が見て取れて、素晴らしかった。でも楊老師もチチも家駒も小傑も小伍もいるのに、秋伊がいないのが残念だったかな。

以上、今までで最高に幸せで、今までになく辛くも思った2002年5月10日のLIVEのレポートでした。

byしおん

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セットリスト 2002.5.10 陳昇 at 紐約紐約餐庁

・第一部(陳昇with旧恨情歌メンバー入り乱れ)

然而
南風
老嬉皮
關於男人
姑姑
別讓我哭(イントロが短いver.、初めて聴いた(笑))
給我
マッシュルーム
20歳的眼涙(漫画家の蕭言中と)
半生情

・第二部(陳昇with新恨情歌)

擁擠的樂園
把悲傷留給自己
恨情歌
LAST ORDER(漫画家の蕭言中と)
五十米深藍

ゲスト…盲目のヴォーカリスト氏と
ホッタラー
鼓聲若響

思い出のサンフランシスコ(曲に乗ってアメリカから来たNPOの友人を紹介)

ゲスト…文夏&文香コーナー
星星知我心
媽媽請イ尓也保重
黄昏的故郷

北京一夜
(女性パート、最初はagainが歌っていたが、この歌をレパートリーにしているというアマ・バンのヴォーカリストが途中で乱入)

熱浪T恤
紅色気球
SUMMER
阿春仔伊阿ma

第三部

Yesterday
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しおんさんありがとう〜!お話を聞いていると、ほんとに「行けば良かった!!」と思います(泣)。この演奏がCDになったりするのでしょうか?とても楽しみですね。YOKO
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